どんな性格の人がパチンコ依存症になるの


どんな性格の人がパチンコ依存症になるの

身近にパチンコ依存症の方を抱えていれば、どんな性格の人がこの依存症になるのか気になるのではないでしょうか。

 

 

ギャンブル依存症に至る原因はいろんな見方があり、一言では結果は言えないものです。ただ、本人の性格・資質というものが深く関わっているとするのが、一般的な依存症で言われることですが、じつはパチンコ依存症の場合は、性格・資質はそれほど関係しないとも言われています。ここでは、そんなことも明らかにしていければと思っています。

 

 

パチンコ依存症の特徴

 

パチンコ依存症とは、いったい何なのか? あらためてその概要をまとめてみましょう。

 

 

パチンコ依存症と聞くと、普通は、人にくらべてやや過度に、パチンコにハマっている状態にあることを指しそうです。しかし実際は、そんな単純な話ではなく、パチンコ依存症という立派な病気なのです。

 

 

ギャンブルやパチンコ依存症を表す言葉に病的賭博というものがありますが、これはギャンブル依存症の診断名であり、1980年にはじめて精神障害にも加わりました。なお、病的賭博は世界保健機関(WHO)でも疾病分類にも組み込まれています。日本国内では、パチンコ依存症もこの病的賭博のひとつです。

 

 

「疾病及び関連保健問題の国際統計分類ICD−10」(1992年版)の診断ガイドラインでは、その本質的特徴として、(1)持続的に繰り返される賭博、(2)貧困になる、家族関係が損なわれる、そして個人的生活が崩壊するなどの、不利な社会的結果を招くにもかかわらず、持続し、しばしば増強する、という2つの指標をあげています。つまり、パチンコ依存症を含む病的賭博は、中毒性が伴い、放っておくと当該症状は強化されるものだと言うことです。またパチンコ依存症は、症状が酷くなると自力で止めることは困難になるため、回復施設等に入所し、依存から更生させる場合があります。

 

 

1994年の「精神障害の分類と診断の手引き」(DSM)の第4版(アメリカ精神医学会)では、病的賭博は、疾患分類上、衝動制御の障害があり、間歇性爆発性障害、窃盗癖、放火癖、抜毛癖などとともに含まれていると指摘されています。ただし、パチンコ依存症は衝動制御の障害に分類されるというより、依存、あるいは嗜癖性疾患(代表的疾患は、アルコール依存症、薬物乱用、薬物依存症がある)とみるべきではないかとの意見もあります(間歇性爆発性障害、嗜癖性疾患といった、ちょっと難解な言葉が並びました)。

 

 

どんな人がパチンコ依存症になりやすいのか?

 

パチンコ依存症に陥りやすいタイプとして、どのような人があげられるでしょうか。

 

 

まず、アメリカを例にとると、ギャンブル全般的に依存しやすいタイプとして、若年者、マイノリティーグループ、低学歴者、低所得者、失業者などが指摘されています。日本は米国ほど階層間に違いはありませんが、このデータはいろんな意味で参考になるところがあります。

 

 

つぎに日本ですが、我が国の場合は少し違って、この病に陥る前は普通の生活者(ごく平凡なサラリーマン、公務員、主婦、大学生、あるいは年金生活者)だったことが分かります。それがあるきっかけで、パチンコやギャンブルで大勝ちして、それにハマっていく人が大半だと言う分析です。パチンコ依存症は本人の資質に関係なく、陥りやすい病気とする見方がありますが、それがこのタイプの考え方です。

 

 

また違った意味でパチンコ依存症なりやすいタイプとして、ストレスを溜め込みやすい人、人とコミュニケーションがうまく取れない人、根が真面目な人、友人が少ない人、強い孤独・劣等感を持つ人などを要注意としています。これらのタイプは、いわゆるアダルトチルドレン(機能不全家庭で育った子ども)に属するタイプと考えても良いのではないでしょうか。

 

もしかしたら、前者のグループの中に後者のアダルトチルドレン・タイプが含まれているのかもしれませんし、まったく別のタイプとして混在しているのかも知れません。ただ、パチンコ依存症に陥る可能性がある方は、それこそ広範囲に亘り存在していることが分かります。こういっては身も蓋もありませんが、「誰がなってもおかしくない病気」がパチンコ依存症と考えるべきなのかも知れません。

 

 

パチンコ依存症の原因が家族の問題であることも

 

パチンコ依存症が、ほかの依存症とは違い、本人の資質はそれほど関係しないとする考え方は、パチンコ依存症の症例にも詳しい精神科医の間でも通説となっている事実です。もちろん、本人の資質は関係ないとしながらも、100%そうとは言い切れない面もあるでしょう。でも友人の少なさや、人間関係を構築する稚拙さと言ったものは、原因とは直接関係なく、より身近な与件がその原因をつくっていることもあります。たとえば、それは家族の問題です。

 

 

本人の資質とは、さほど関係性がなくても、これまで気にしなかった問題が浮上することで、パチンコ依存症を生む原因となります。

 

 

例をあげると、父親のリストラによって、ある家族の経済環境が大きく変わったとしましょう。家族には私大に通う大学生の息子がいます。彼はこれまでとは違い、自分の小遣いぐらいは自分の手で稼ごうと思い立ち、たまたまやったパチンコで大勝ちしてしまいます。このとき彼は、黙って座っているだけで大金を得られることを体験してしまいます。その後もこの体験が忘れられなく、どんどんパチンコの深みにハマってしまうことに。揚げ句の果てに就職活動も止め、ホール通いを続ける日々。ついにはこの遊技資金を親にまで無心するようになる......

 

 

もちろん、この場合も、息子自身がもともとアダルトチルドレン的要素を持っていたとも考えられます。ただ、そうした要素(本人に思い当たる資質)がまったくなくても、パチンコ依存症は始まることがあります。こうした例が実際にあることを覚えてきましょう。

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