「脳内モルヒネ」の存在が深く関わっていた!パチンコ依存症のメカニズムについて


パチンコ依存症のメカニズムについて知りたい!

依存症に関係なく、パチンコをよくする人にとって、なぜ人はパチンコにハマるのか不思議に思ったことはあるのではないでしょうか? ここではそのメカニズムを明らかにしていこうと思います。

 

 

また最後にパチンコ依存症は遺伝するかについては、筆者自身の意見を述べさせてもらいました。参考に目を通していただければ幸いです。

 

 

パチンコ依存症の脳と関係が深い「脳内モルヒネ(β-エンドルフィン)」の存在

 

古い話で恐縮ですが、私が「脳内モルヒネ」という言葉を知ったのはベストセラーとなった『脳内革命』という本からです。細かいところは割愛しますが、当時は「脳内モルヒネ」という物質に、人間の隠された無限の可能性を感じ、ひどく興奮したものです。『脳内革命』をお読みになった方は、同様の感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

 

パチンコ依存症は脳内物質にも強い影響を受けています。なかでも有名なのが、β-エンドルフィンに関するエピソードです。β-エンドルフィンは麻薬のモルヒネの一種で、『脳内革命』の中で「脳内麻薬」、あるいは「脳内モルヒネ」とも呼ばれていました。なぜ人はパチンコ依存症になるのか。それは、パチンコをする人の多くにβ-エンドルフィンが作用し、パチンコをすることで快楽や安堵感が得られるメカニズムが働くからです。

 

 

人間は食事や性行為において快楽を得ますが、これは脳内でβ-エンドルフィンが分泌されることでモルヒネの働きと同様の快感を感じるわけです。これと同じことがパチンコの現場でもおきており、パチンコで大当たりするとβ-エンドルフィンの分泌量が増加し、安堵に近い快感をもたらすことが分かっています。また増加量に関して言えば、パチンコをよくする人ほど多く分泌するようです。

 

 

依存者の間でよく言われるのが、パチンコをしているときは空腹や疲労を感じないと言う感想があります。モルヒネや覚醒剤を使っている人でも、同様のことがしばしば言及されるのは興味深い話です。

 

 

ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンと言った神経伝達物質はどうか。

 

続いて、脳脊髄液の中に含まれる神経伝達物質をみてみましょう。これらの代謝物の量を測定すると、その物質が脳内でどのような働きをしているかが分かります。

 

 

パチンコ依存者の脳内ではノルアドレナリンやドーパミン、そしてセロトニンという神経伝達物質が存在しています。これらはドーパミンが行動の活性化、ノルアドレナリンが行動の維持、セロトニンが行動の抑制を司るとされていますが、パチンコ依存症の脳内を観察すると、ドーパミンとノルアドレナリンが活発に生成・消費される一方、セロトニンの働きが低下することが分かっています。

 

 

つまり被験者の脳内では、パチンコをすることが楽しいと感じられ、その状態が持続する一方、セロトニンによって、その楽しいと言う気持ちを抑えにくい状態にしているのだと言えます。

 

 

パチンコ依存症は遺伝するか?

 

ここまでパチンコ依存症と脳内物質、あるいは神経伝達物質について述べてきましたが、パチンコ依存症は果たして遺伝するかについて述べてみましょう。

 

 

じつは答えはすでに出ており、2014年6月16日、米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の研究チームは、人が賭け事や投資を行う時の行動には、遺伝子が大きな役割を持つことが示されたとする研究報告を発表しています。

 

 

米科学誌「米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)」に掲載された論文によれば、問題の遺伝子は、快楽の信号を発して「報酬を求める動機」とする脳内化学物質のドーパミンの役割に影響を与えるとのこと。

 

 

もちろん、このような学術論文について、何も言うことはありませんが、どれほど遺伝しやすいと言っても、それがパチンコ依存にのり掛かる理由になってしまっては、少なくとも問題の解決にはつながりません。

 

 

たとえ遺伝によって受け継いだものだとしても、対処しなければならないのは自分自身の抱えるパチンコ依存です。そこを履き違えてしまえば、問題の解決にはいっこうにつながらないのではないでしょうか。

 

 

生理学的には遺伝が認められるギャンブル依存ですが、問題の解決には、より深い心理的アプローチが不可欠だと私は考えます。

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